ハムスターと暮らしていると匂い関連で色々な疑問が出てきます。
ハムスターは飼い主の匂いを覚えるの?
ハムスターが飼い主の匂いを嗅いだ後に噛んできたんだけど、なぜ?
ハムスターがいろんなところにすりすりと体を擦り付けて匂いをつけてるみたいけど、何がしたいの?
この記事ではハムスターが匂いを嗅いでいる時、嗅いだ後噛んできた時、匂いを出している時のハムスターの気持ちを書いていきます。
ハムスターは飼い主の匂いを覚えるのか
ハムスターは実は視力がとっても弱い生き物。目の前で見ていてもガラス越しであれば何がいるのか全く気づきません。オスとメスのハムスターは互いにひかれ合いますが、水槽ごしであれば真隣にいても全く気づかないのです。でも空気に匂いが混じっているとすぐに気づきます。ハムスターは匂いに敏感です。目が悪い分、匂いで相手を嗅ぎ分けます。
そのため飼い主の匂いもしっかり覚えています。でも人間はお風呂上がりとか、ハンドクリーム塗ったりとか、料理した後とか、いろんな匂いがついていますよね。混乱させるので、ハムスターを触る前はできるだけ色々な匂いがついていない手で触ることをおすすめします。
ハムスターが匂いを嗅いで噛む時の気持ち
ハムスターは匂いで相手を嗅ぎ分けます。それで匂いを嗅いでいるときは、「これは何だろう」と確認しているときです。初めて出会うものに対して行うことが多いです。匂いを嗅いだ後噛むのは噛んだ感触でも相手を確認しているときです。堅いものなのか、柔らかいものなのか、対象を確認しています。
匂いを嗅いで人間を噛んでくるとき
甘噛みの場合
甘噛みで人間を噛んでくるのはハムスターと人間とのコミュニケーションのステップのひとつだと思っています。
こんなステップです。
この最終ステップ、完全になつく、を目標としてハムスターとコミュニケーションをとりたいですよね。人間をこれまで餌を与えてくれる生き物として認識しているけど、まだ完全には油断していない時期、信頼できるのか確認するために甘噛みしてくることが多いです。
甘噛みと言っても幼いハムスターの加減ですので、急に噛まれてびくっとしてしまうことがあります。ここで甘噛みにびっくりしてハムスターを落としたり、仮に噛まれて怒鳴ったり叩いたり、といった経験をすると、人間=危険と感じて一気に警戒心が強まります
最初の関係づくりは慎重にいきたいですね。噛まれるのが怖い方は最初は軍手などで慣らすのもいいと思います。
家に来て1週間は特にハムスターが環境に慣れるまでそっとしておいてあげましょう。大人しく見えても実はすごく震えていることがあります。小さな音にびくついていることがあります。ハムスターは元々多頭飼いできない、自分のテリトリーを大切にする動物です。たくさん触ったりかまいすぎると寿命を縮める原因にもなります。
ハムスターが自分から手に乗ってくれるまで待ちましょう。
血が出るぐらい噛んできた時
なつく前、まだ知り合いの段階で噛まれたときは、結構ショックですよね。以下のケースが考えられます。
・まだ信頼していないので急に触られて警戒した
・人間を痛みを感じる生き物と認識していない
・いい匂いがしたので食べれるのかと思った
・(ネイルなど)キラキラしていて噛みたくなった
・ちょうどイライラしていた
最後のちょうどイライラしていた、はメスに起こりやすいようです。4日に1回くらいの周期でイライラしてることがあるらしい。気をつけます。
特に慣れるまでは、人間が噛まれたら痛い生き物だって認識できていないことがあるので、食べ物を触った手でそのまま触らないように、一度手を洗いましょう。
ボタンなどカリカリしたものをかじるのが好きな子がいます。ジェルネイルなどキラキラ、カリカリしたもの、注意です。
一度噛まれると、怖くてハムスターをさわれなくなります。こちらがビクビクしているといつまでもなつかないので、慣れるまで軍手などをして触ることをおすすめ。匂いを嗅いでいるときは確認中なので噛まれないように持ち直すのもおすすめ。
臆病者のキンクマハムスター(うちの子)の話
うちのにょっき君(ゴールデンハムスター・キンクマ)は、きた時相当なビビリでした。ケージの前を通るだけで隠れてしまうので姿を見れません。ゴールデンハムスター、しかもオス、通常穏やかでなつきやすいと言われています。普通1週間も経てば落ち着いてくれるのですが、にょっきはいつまでもビビっていました。
幼少期に人に慣れていなかった
1つの原因としてにょっきはうちに来るまで全く人を知りませんでした。生まれて4週間で人との触れ合いもないまま急に人の手で捕まれ、母親と兄弟から離され、車に揺られ、知らない場所に来ました。生育環境は大事だな、と思います。母親と一緒にいる間に人との接触があると、あまり人間を怖がらないように思います。個人的にはペットショップより、よく人に慣れさせてくれるハムスター専門のブリーダーさんで飼うのがおすすめですが、ペットショップの場合でも、餌をあげる時など、ハムスターが人と接することがあるか聞いてみるのもいいですね。
性格が特にビビリだった
にょっきが慣れたのは多分半年後?くらいでした。今まで飼ったハムスターの中でも最もビビリだったと思います。恐れながらも少しずつ手に近づいてきた頃、手を噛んできました。甘噛みでしたが、急でこちらもびくっとなってしまいました。その動きでピューっと逃げていってしまい、またいっとき顔も見せなくなりました。
もうこの子はなつかないかもしれないな、と思っていましたが、ある日部屋んぽさせていると私の方に登ってきました。最初は服の上だけでしたが、手にも近づくようになってきました。2年半たった頃には人間をみると自分から近寄ってきたり、自分から手に乗ってきたりします。トントン、と床を指で鳴らすと離れたところにいてもターっと駆け寄ってきます。
なかなかなつかない、と感じてる方は、時間をかけて、ハムスターの負担にならないように一緒に過ごす時間をとって、向こうから近づいてくれるのを待ってみましょう。
ハムスターに噛まれた時(まとめ)
ストレスのない生育環境で、人間を信頼できる生き物として認識すると、強く噛んでくることは滅多にないと思います。(ジェルネイルしてるときは、生き物として認識されていない気がしました。ネイルを軽く甘噛みして行けそうだな、って確認した後指ごとガブっといかれました。)
慣れても時々文句があるのかな、って時に甘噛みしてくることがあります。(掃除や移動の関係で長時間手に持ってる時とか、部屋ンポしてて家に帰りたそうな時とか)ハムスターの気持ちがわかる気がしてかわいいです。
ハムスターがすりすりして匂いをつける時
別件ですが、匂いつながりで、ハムスターは目が悪いので自分の匂いをつけて道を覚えています。発情期はマーキングのためより一層、体をすりすりと擦り付けながら動くことがあります。
相手と知り合うために、自分がいた目印を残しているようです。所構わず、飼い主にすら匂いを擦りつけてくることがあります。すりすりしてくれてかわいいなあと思いますが、別に飼い主になついているわけじゃありません。出会いを求めているのです。でも飼い主に対する警戒心はとけているようなので、そこは安心ですね。
ハムスターが匂いを嗅いでる時、匂いを出している時の気持ちまとめでした。
ハムスター関係の記事をたくさん書いています。他の記事もどうぞご覧ください。
コメント