2021年11月17日、ロボアドバイザー「WealthNavi」の「おまかせNISA」というサービスで、買い直し機能が登場しました。
WealthNaviを使用している人の中には、投資にそこまで詳しくない、という方も多いと思います。そういった方のためのロボアドバイザーだからです。
この記事ではこれまでWealthNaviを使用していた方で、途中でおまかせNISAを始めた方が、
・買い直し機能を利用すべきかどうか、
・利用する場合、タイミングはどうすればいいか、
・利益が減ったり、損失が出るのはどういう時か、
まとめていきます。
WealthNaviのおまかせNISAを途中で始めると
ウェルスナビのおまかせNISAは2021年2月にスタートした新しいサービスです。
自動のロボアドバイザーで資産運用してくれるウェルスナビを使用していた方で、非課税メリットのあるNISA口座を申し込みされた方は
NISA口座運用以降、普通口座の利益とNISA口座の利益で、課税対象が分かれた状態になっています。
NISA口座の利益が非課税なのに対し、普通口座の利益は20%取られてしまう。また、運用益は年々右肩上がりになることが多いので、普通口座の利益がどんどん大きくなってしまう。
さらに途中で始めた方はNISA口座の非課税投資枠120万円/年にまだ到達されていない場合があります。
そんな方のために今回リリースされたのが、NISA口座買い直し機能なんですね。
買い直し機能を使うべきか
買い直し機能を使う方は元々普通口座で運用していた方で途中でNISA口座を申し込んだ方、かつ、年間のNISA運用額がまだ120万円に達していない方です。
NISA口座は最長10年非課税となるため、普通口座で10年間で出る運用益の20%が税金で取られると思うと、早めにNISA口座に移動させたいところです。
まだ普通口座の運用額が少ない方はあまり悩まず買い直しできるのではないでしょうか。
これからウェルスナビを申し込む方はできれば最初からNISA口座で運用したいですね。
WealthNaviおまかせnisaの買い直しが行われるタイミングは?
買い直し機能を使用し、買い直しを申し込みしたその日の夜間に売却が行われ、その後原則3営業日後に税金を差し引かれた現金が普通口座に戻ります。
その後数日で買い直しが行われると思われます。買い直し申し込み時に、その日付が表示されますが、1週間程度です。
申し込み後数日で、「譲渡益税等のお知らせ」が交付されます。徴収される税額が記載されています。
買い直しで利益が減る?損失が増える?
買い直し時の利益の差額を想定するのは少し難しいです。
売却益が口座に戻る3営業日、実際に購入されるまでのタイミング、土日をはさんで約1週間後のドル円の動きや株価の変化に左右されるからです。
儲けを高くするには、株を売るときは円安、買うときは円高がいいです。
逆に円高の時に売ると返ってくる円が少なくなるし
円安の時に買うと買える量が減ってしまいます。
・普通口座とNISA口座合わせて120万円運用中
・100万円を普通口座で使用、NISA口座は20万円しか使用していなかったため、買い直し機能を使用
・1ドル113円の時、1800ドル(日本円で20万3400円)の利益が出ているときに買い直し機能を申し込む→20万3400円の利益から20%税金で引かれて16万2720円を見込む・ところが、その日の夜、売却されるタイミングの夜中に1ドル111円の円高になった。日本円で199,800円になり、20%税金で取られて159,840円になった(予定より1440円少ない)
・さらに買い直し予定日の7日後、購入タイミングの時に1ドルは115円の円安になっていた。積み立てではなく一気に100万円分買い直しが行われた
・円安が一時的なものだったので、その後1ドルは112円になり、買い直した分に3万円の損失が出た
買い直しがおすすめなのはどんな人?
じゃあ自分で円高のタイミングを見極めて購入する方が良さそうですよね。
でもそう考えているとなかなか面倒になってしまうかもしれません。
WealthNaviは、投資のことがわからない方でも気軽に使用できるサービスなので、
円高のタイミングがわからない、という方はこの買い直し機能を使用するのもいいですね。
また、WealthNaviの普通口座に大した金額が入っていない、という方や、
WealthNaviのキャンペーンに参加している、という方はおすすめです。
WealthNaviでは出金すると対象外になるキャンペーンがあります。
今回の買い直し機能は出金に該当しないため、キャンペーン対象外にならずにNISA口座への移管ができます。
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