ハムスターの老化はいつから?
青年期のハムスターはふわふわした毛並みで部屋いっぱいに走り回り、カーテンを登ったり、壁と家具の隙間を体と手を使って登って行ったり、多少の高さも飛んだりと、忍者のように元気でパワフルな姿を見せてくれます。
そんなハムスターも、2年経つと老化のサインが出てきます。
ハムスターの寿命は一般的に2年から3年ほどなので、2年を過ぎたあたりから、ハムスターの老後のケアについて考えていきましょう。老化の兆候に注意を払い、適切に対応することで、ハムスターがより長く、元気に過ごせるようサポートすることができます。
この記事では、ハムスターの老化のサイン、食欲不振、ハゲ(脱毛)、どんな栄養が必要かなどのケア方法や注意すべき点について詳しく説明します。
主にシリアンハムスター(ゴールデンハムスターやキンクマなど)の情報になりますが、記事で紹介する商品はジャンガリアンハムスターなどのドワーフハムスターにも使用できるものを含みます。
ハムスターの老化のサインは?
1. 体力の低下
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- 寝ている時間が長くなる
- 回し車にあまり乗らなくなる
- 散歩したいアピール(ケージをかじったり脱走を試みたり)が減る
- 散歩させても走らなくなる
- 上に上にと登らなくなる
- 老化が進むと動くのがキツくなってくるため、餌や水の近くに寝るようになり、ケージの中の一部分からあまり移動しなくなる
2.食欲の低下
- 食べる量が減る
- 硬い餌を好まなくなる
3. 体型や毛の変化
- 毛のつやがなくなる
- ハゲ(脱毛)が出てくる
- 水分を多く摂るようになり、体がぶくぶくと太ってくるように感じる
- もしくは食べなくなり体重が減少する
↓ちょっとわかりにくいですが、脱毛し始めたハムスター(涙
ハムスターの老後の病気や不調
老後に見られるハムスターの体の不調には以下のようなものがあります。
- 反応が鈍くなる:鼻や耳が悪くなっているのか、音に反応したり、声をかけても気づかなくなったりします。
- 歩行が不安定になる:
- 足腰が弱る:腰が曲がったり、走ることはおろか、まっすぐに歩くこともできなくなったりします。
- 毛繕いができなくなる:足腰が安定しないため、口が届きにくいところが毛繕いができなくなり、お尻の方などがハゲることもあります。
- 目が白くなり見えなくなったり、目ヤニが出て目が開かなくなったりする
- 腫瘍や腫れを伴う癌、糖尿病(よく水を飲み、おしっこが多い)もハムスターに多い病気です。
- 鼓動が早くなり呼吸が苦しそうになる
ハムスターが老化した時のケア方法
老化が進むハムスターに対して、飼い主がどのようにケアを行えばよいのでしょうか?以下の点に注意して、ハムスターが快適に過ごせるようサポートしましょう。
温度管理
老化したハムスターは寒さや暑さにダメージを受けやすくなります。
快適な温度(おおよそ20℃〜24℃)を保ち、湿度にも注意を払いましょう。
床材の変更
- 圧縮タイプのチップタイプの床材は、皮膚が弱った老後のハムスターには刺激になることがあります。紙タイプの床材や柔らかい床材を使うのがおすすめです。我が家では老後は白い柔らかいものを使用していました。
バリアフリーのケージ内
- ハムスターが昇り降りがしづらそうになったら、ケージ内の段差をなくし、スムーズに動けるように調整してあげましょう。
- ケージ内の移動も辛そうならば、餌や水やトイレの置き場も調整します。
- 足腰の弱ったハムスターは怪我しやすくなります。危なそうなおもちゃなどは取り除きましょう。
食べ物の変更
- 硬い食べ物を食べづらそうにしている時はペレットを水につけたり、ソフトタイプの柔らかいペレットを選ぶことができます。ハムスターは変化に弱いので、変える時は半分ずつ、選べるようにしてあげます。
- 栄養を考えた食事を心がけたいですが、ペレットを食べる元気がない時は、ピューレもおすすめです。いろんな種類があるので、症状にあったものを選んであげましょう。
ハムスターの病気の治療や自宅ケア
ハムスターの不調は放っておくと悪化して死につながることがあります。
動物病院でお薬をもらって治ることもありますので、早めに病院に連れて行くことを検討しましょう。
ただ、老化や治らない病気は病院に連れて行くこと自体が小さい体のハムスターに負担になります。2歳を超えていた場合、病院で治療するか、自宅でケアするか、判断が難しいです。
ここからはそれぞれの不調について考えていきます。
目ヤニ
老化と共に目ヤニが出てくることがあります。
アレルギー反応の場合は床材を変える必要があります。
目が開かないほどに出ていて、自分で毛繕いできれいにならない場合は
湿らせたコットンで顔の前から後ろにすべらすように拭いてあげます。
ふく時には、おやつをあげたりしてハムスターの負担のないようにします。
普通の目ヤニではなく炎症が起きている場合は、病院で目薬をもらうと治りが早いようです。
ハムスターのハゲ(脱毛)
- 原因にもよりますが、ハムスターのハゲはお薬で治ることがあります。以前病院でお薬をもらった際は効果を感じました。また、市販のものでも一定の効果を感じられました。
- 病気などで免疫が下がっている場合、ダニに抵抗できずにハゲてしまうこともあります。老化したハムスターは青年期よりも菌への抵抗力が弱くなっています。これまでよりも衛生面に気をつけ、床材やトイレの砂などは菌が繁殖しないように高い頻度で交換します。
こちらのマイクロシンAHはハムスターだけでなく、ペット全般に使用でき、舐めても安全な成分でできているので安心して使用できます。
個人の感想ですが、ハムスターのハゲた部分に毎日塗ってあげると、脱毛が緩和したと思います。 ハムスターの負担にならないように、おやつを与えながら拭いてあげました。
ジェルタイプとスプレータイプがあります。わたしが購入したのは量がしっかり入っているスプレータイプで、ハムスターに直接スプレーして驚かせないように、コットンにスプレーしてから塗っていました。
腫瘍などのがん
腫瘍ができた場合、病院に連れて行けば切除手術をすることもできるかもしれません。しかし小さな個体、麻酔のちょっとした量が体に影響します。2年経って老後を迎えたハムスターであれば体の負担が心配です。手術後どのぐらい生きられるかもわかりません。
腫瘍が大きくなって辛そうにしているハムスターを見ているのは、飼い主としては辛いものがあると思います。でも最後まで生きようと頑張っているハムスターを、最後まで愛してお世話してあげたいですね。
多飲多尿
水ボトルいっぱいの水が1日でかなり減ったり、トイレの砂が1日で全部変えないといけなくなったり、たくさん水を飲み、尿が多い場合、糖尿病や腎臓が弱っていることが考えられます。
どの病気でも言えることですが、栄養バランスの取れた食事を心がけるなら症状を緩和できるかもしれません。
栄養バランスを整えて免疫を上げる
どれが効いたかわからないのですが、うちの子はこれで多飲多尿が改善しました。
友人のところはかわらなかったらしく、ハムスターにもよると思いますが、
うちの子は水飲む量もおしっこの量も普通ぐらいになりました。たまたまなのか?
でも老化には勝てないのでそのほかの不調は出てきてしまったのですが、老後にちゃんと栄養を考えたご飯をあげる、という意味でおすすめです。
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ビタミン入りの水
いつもの水ボトルに10滴弱入れて(ボトルサイズによります)毎日交換しました。
たくさん水を飲むので、ビタミンもしっかり取れたと思います。
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免疫を上げる餌
商品説明↓
高繊維質・低脂肪・低カロリーでハムスターの体型維持に配慮。
健康維持にβ-グルカン、初乳の主成分であるヌクレオチド、ビール酵母を配合。健康を維持する事で免疫の維持に配慮しています。
健康な皮膚と毛艶の維持にDHA・EPAを配合。
腸まで届く乳酸菌(EC-12株)とオリゴ糖を配合し、お腹の健康維持に配慮しています。BCAA(ロイシン、イソロイシン、バリン)を配合し、毎日の健康維持に配慮しています。
健康な消化吸収の維持に配慮して消化酵素を配合
↑ということで、うちの子は普段の餌にこれを混ぜて慣れさせていきました。1週間程度で水を飲む量やおしっこの量が変わってきたと思います。
ハムスターが老後を快適に過ごせるように
弱ったハムスターは人との関わりをこばむことがあります。
弱っている体で自分のテリトリーから離れたり、他者と接触することに恐怖を感じるからです。ハムスターが嫌がっているなら散歩をやめたり、触るのを控えたりする必要があります。老後の残り短い時間を、穏やかに過ごせるようにサポートしましょう。
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