必死だった20代の頃と、少し変化してきた30代の自分。
30代になって20代の方とお話ししてると、自分も同じような考え方、感じ方、悩み、モヤモヤを抱えていたな、と思い返して、
もちろん根本的な自分は変わっていないんですが、年齢と共に変化してきたんだなと思いました。
この記事は、モヤモヤしてる人とか、思い悩んでる20代、30代の方に読んでもらえないかなー、と思って書いてます。
20代の悩み・辛さ
・人からの悪い評価を気にしすぎる
・他の人はしっかりしているのに自分だけダメな気がする
・必死で頑張ってもまだ足りない気がする
・常に有益な活動をしていないと責められている気がする
こんな気持ちの方おられるでしょうか。
学校を卒業して、自分ではしっかりできる大人の気持ちですが、人生の中では社会に出てまだまだこれからの時なのに
しっかりできていないといけない、とプレッシャーをかけすぎてしまうことがあります。
特に頼れる家族が身近にいないと、手抜きが下手な真面目な人ほど、自分を追い込みすぎるかもしれません。
逃げ場を失う20代
逃げ場を失い、自分を追い込んで高めようとする真面目な20代は、
ネガティブなことを考える時間が増えてしまいます。
結果、体調を崩したり、人にも厳しくなるかもしれません。
自分を追い込んで忙しくして睡眠時間を削っても
安定したメンタルで、他の人にも親切にできる人がいます。
すごい人です。尊敬します。
でも、
自分を追い込むことで病んでしまう人も多いと思います。
そんな自分が嫌で、どうして自分はうまくできないんだろうとさらに落ち込んでしまいます。
追い込むのをやめる
どうして自分はうまくできないんだろう
という考えは、人と比べて、自分はだめだ、という気持ちです。
まず、どうして自分は?という考えをやめて、
自分はこうなんだな、と納得させるようにします。
どんなときに自分が落ち込むのか、病むのか、体調を崩すのか、
自分を知る、研究する気持ちで、
どうしてできないのか?ではなく、
自分はこういったときにはうまくできないんだな、こういったことが苦手なんだな、と受け入れます。
自分がじょうずにできる環境を整えてあげて、自分自身をサポートする方に回ります。
そうすると、自分を追い込んだ時よりも能力が発揮できそうです。
正しい考え方がわかっていてもできない
誰でも、正論はわかるけど、自分にはできない、
という気持ちになります。
本当はこうしなきゃいけないけど、頑張りすぎてしまう、
暗いことばかり考えてはいけないけど、考えを止められない、
自分は他の人のように普通にはできない。
と思います。
正しい考え方ができないのは、脳にその思考回路が存在していないからです。
思考回路は道に例えられます。
その道を作っているのがシナプスと呼ばれる記憶や考えに大きな影響を与えるメカニズムです。
私たちが何かを考えている時、何かを行っている時、シナプスが増え、その道がどんどん強化されていきます。
次に同じことを考える時、行うときに、以前に使った道がさっと出せるように、手助けしてくれるのです。
それで、同じことを考えれば考えるほど、行えば行うほど、無意識でそのシナプスが作った道を通れるようになります。
これは仕事の効率化にもつながる脳の仕組みですが、残念ながら、マイナス思考も効率的に働きます。
マイナス思考という道を立ち入り禁止にするには、すでにこれまでの何十年という人生で出来上がっているシナプスを死んだものにしていく必要があります。
どうしたらマイナス思考という道を死んだものしていけるでしょうか。
マイナス思考をやめるには
こんな例え話を聞いたことがあります。
この話はマイナス思考だった私も変化できる、ということに気づかせてくれました。
人がよく通る部分だけ、土が固く踏まれ、あまり草が生えず、通りやすい道になっていました。
でもその道ではなく別の場所に新しく道を作りたいと思います。最初は草むらをかき分けて通りにくさを感じながら、そこを通ります。
でも毎日毎日、同じ場所を通っていると、だんだんその部分が踏み固められ、草が倒され、通りやすくなっていきます。
毎日続けていると、数ヶ月後には人一人が通りやすい道のようになっていました。
さらに続けていると、二人でも通れるぐらいの幅になり、もう草をかき分けなくても良くなりました。
久々に元あった道を見てみると、この数ヶ月、人が通らなかったので、だいぶ草に埋もれていました。道があったこともわからないほどでした。
20代の経験を生かす
いろんな人がいるので、心臓をえぐるぐらい傷つく言葉をポイと投げてくる人もいますが、とても親身になって助けてくれる人もいます。
真面目な20代は全部真に受けてしまうので、相手の言葉を信じ、受け入れて、傷ついてしまいます。
でも経験を重ねると、自分のことを本当の意味で知らない人に、状況を全部わかっているわけではない人に、理不尽にいわれることもあるんだな、とわかります。
ーこれは心理学系の本ならいろんな本で取り上げられてるけど、初めて知った時は目から鱗な気持ちでした。
・「誰かに言われたことをずっと考え続けることで自分で自分を何度も攻撃している。自分で刺したトゲなら自分で抜ける」
自分を叱るために繰り返し思い返してるつもりで、「私はダメなんだ、ごめんなさい」って言いながら、どうしてあんなひどいことを言えるんだろう、って心の奥で言った相手を恨んでる。相手は1度しか言ってないのに、自分で何度もその言葉を言って勝手に何度も傷ついてる。本当に自分を叱って正すつもりなら、言われたことをどう改善するか考えるだけなのに、闇闇落ち込むのは悪いと思っているどころか、相手にその傷を癒してほしい、と思ってると言うこと。傷は自分でつけたもので、自分で治せる。
それで、助言や叱責を受けるときに、改善できる点は受け取るけど、
傷を残すと恨みになってしまうので、
傷つけられることがあっても、自分でその傷をいつまでも残さないこと、
信頼できる友人を見極めることを、20代で学べると思います。
30代の考え方
もちろん29歳まではこんな考え方で30歳になったらこうなった、と言うわけではなく
徐々に変化していますし、
自分がいた環境によっても考え方の影響がすごいので、
最初から上手に考えることのできる大人な人も多いと思います。
人それぞれ、変化のタイミングはさまざまですが、
元々育った環境のせいで、マイナス思考であったとしても、気付いたタイミングで自分で自分を変えることができると思えるようになりました。
子育てをしている親は、子供が間違った考え方をするときに正しい方向へ導いてあげます。自分に対しても、子育てをするように、間違った考え方をしている自分に気づいたら、愛情深い親のように自分の考えを正してあげることができます。
・手の抜き方を覚える
頭を常に回転させてるとすごい疲れちゃうし、自分はそれに耐えうる精神力はないし、思い切ってボーッとしちゃおうって言う考え方です。無駄な時間が辛い!みたいな必死さを捨てるのは簡単ではないですが、ピリピリした感覚の代わりに穏やかな感情が得られます。
・所詮自分はこんなもんです
どうしてできないんだ!と言う葛藤で無駄に闇闇した時間を過ごすよりも、自分に過度の期待をするのをやめます。落ち込んでいる時間は改善と生産性を上げてくれるならいいものですが、感情的にダメージを与えて生産性を下げては本末転倒ですので、これ以上今は改善は見込めないな、と思ったらそこは潔く諦めます。誰かに文句を言われると必死になってしまいやすいので、「スルースキル」が必要です。攻撃をスルーするのは「スキル」つまり技術なんだな、と言うことを人生を通して学んでいます。
・自分を好きになる
これ、意外と難しいですよね。自分が好きだったら、誰に何言われても打たれ強くて前向きでいられるんですけど、人から言われることを気にするのは自分でも自分のそう言うところが嫌いだからなんだな、って言うのも人生で学びました。自分を好きになれないのも家庭環境や育った環境の影響があるかもしれませんが、今は大人で自分の環境も変えれるし、環境のせいにするのもやめたいなと思いました。自分で自分を育て直すような気持ちで、小さな子供を可愛がるように自分を育てて、適度な自尊心を身に付けたいと思います。
・人との適度な距離
理想論で生きていた時は自分と人をかなり近い距離に置いていたので、人にイライラしたり、勝手に傷ついたりしてたんですが、人と関わると感情を乱される。でも親切な人でいたい。なので親切にできる程よい距離で人と関わろう、と思いました。いろんな人がいて、合う人、合わない人がいて、どんな人のことも避けたくない、と言う理想論はそのままなんですが、全ての人と同じくらい仲良くなろう、とするのをやめました。いわゆる「すべての人から好かれることは無理」をやっと会得した、と言う感じでしょうか。
・できることとできないことを切り分ける
うじうじ考えている時は全然論理的な思考じゃないので、さっきの「自分は所詮こんなもんです」に近いんですが、問題に巻き込まれた時も、できないことは考えない、と言うのを徹底すると、感情をコントロールしやすくなります。
20代から30代への変化
20代の自分と比較すると、とても生きやすくなったと思います。
ぐちゃぐちゃに考えてた思い悩む20代は、すっきりして心の面でも大人になるための準備なのかもしれません。思い悩んでいた時間も他の人の気持ちを理解して慰めるのに役立つと思います。
30代になっても、うーじうじ考えてる時あります。相変わらずだな、自分、と言う落ち込みとともに、まあ人生落ち込む時もあるよね、しゃーない、と言う気持ちもあります。
年齢とともに、また上手に考えられるようになれれば、、、自分の成長を楽しみにしたいと思います。
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